プレキャストコンクリート(PCa)工法

プレキャストコンクリートはPCa(PCはプレストレスと区別される)の略称で呼ばれ、建物の構造体や部材などを専門工場であらかじめ製造して、現場に搬送し、揚重機を使って組み立てていく工法です。現場打ちコンクリートのように天候に左右されないため、安定した品質を確保でき、かつ工期短縮や現場作業の省力化が図れ、熟練工不足などの問題解決にもつながります。

特徴

品質の安定性

工場で生産されるため、品質のバラツキが小さく、高品質なコンクリートでかぶりを小さくすることができるため、部材断面を小さくできます。

省力化・工期短縮

工事をシステム化することで合理的、効率的に工事を進めることができ省力化、工期短縮を図ることができます。

環境負荷の低減

合板型材の使用量を大幅に減らすことができ、森林資源の保護にもなります。

騒音の低減

建設時の騒音の低減、運搬車両の総数減による交通振動・渋滞などの低減を図ることができます。

施工情報

建物のプレキャスト(PCa)部材の構成

工場でプレキャスト化した柱、梁部材を現場で建方後にPC鋼線などで緊張し、締め付ける工法。より強度の向上が図れます。
プレキャストコンクリートの柱部材や梁部材など構造部材の鉄筋をつなぎ合わせる方法として、機械式継手工法、CB工法(バッキングにセラミックを用いた鉄筋溶接継手)などあります。
CB工法は、治具のワンタッチ装備により狭開先アーク溶接で、狭いスペースの作業でも効率良く接合できます。