貝殻有効利用

特徴

廃棄ホタテ貝殻の有効な大量リサイクル方法として、回転式破砕混合機によってホタテ貝殻を砂状(シェルサンド)に細粉砕して、コンクリート用細骨材として活用したコンクリート(シェルコンクリート)です。
回転式破砕混合機によって細粉砕したホタテ貝殻(シェルサンド)の粒度、密度ともコンクリート用細骨材と同程度になります。シェルサンドをコンクリート要細骨材として活用したシェルコンクリートの強度は、普通コンクリートと同等以上となります。

 

適用例

シェルコンクリートの港湾構造物への適用(実証試験工事)

(共同開発グループ:国土交通省仙台港湾空港技術調査事務所、独立行政法人港湾空港技術研究所、早稲田大学、日本国土開発(株))

シェルコンクリートの2次製品への適用

(共同開発グループ:国土交通省仙台港湾空港技術調査事務所、独立行政法人港湾空港技術研究所、早稲田大学、日本国土開発(株))

シェルコンクリート波消ブロック

国土交通省 東北地方整備局 青森港湾事務所発注の工事において、シェルコンクリート約2,500m3(シェルサンドを細骨材として50%、約1,000t使用)を使い、消波ブロックを1,500個製作。

実績

千葉県富津市の水産加工業協同組合では、アオヤギやニシ貝等の加工後の貝殻を粒径5mm以下の砂状にして、製鉄所で使用する石灰石の助材として有効利用しています。貝殻の破砕には、これまでトラクター等による踏み潰しによって行っていましたが、硬質な貝殻を効率よく砂状に細粉砕できるツイスター®破砕装置を導入した貝殻リサイクル施設を新たに建設して、現在、貝殻の有効利用を行っています。