RC-S構法

RC-S構法とは、柱を鉄筋コンクリート(RC)造で、梁を鉄骨(S)造で構成したハイブリッド構造のことを言います。圧縮力に強いRC部材を柱に用い、曲げやせん断に優れ、かつ軽量である鉄骨部材を梁に用ることで、大スパンかつ積載荷重の大きな店舗や大型物流倉庫等に適した構法です。

 

特徴

空間設計の自由度が高い

床荷重が大きい建物において、RC造に比べ大スパン化することが可能です。

現場作業の省力化に貢献

RC造やSRC造と比較して、梁やスラブの鉄筋・型枠の組み立て、支保工などの現場作業を省略することができます。また、型枠材の使用を減らすことができるため、環境に優しい構法でもあります。

経済性の向上

構造断面の統一化、作業の省力化・標準化により、工期を短縮することができ、コストダウンに寄与します。

品質の向上

柱梁接合部を単純化することで、複雑で高度な鉄筋の組み立て作業や溶接作業が不要となり、高い品質を確保することができます。

施工情報

柱梁接合部の形式は、施工性に優れた鋼板で接合部を被覆する「ふさぎ板形式」と、建物外周に鋼板が露出しない「せん断補強筋形式」があります。床梁に段差を設けることや、ブレースを設けることが可能です。

 

評定

当社のRCS構法は、数多く実施した構造性能確認実験によって、その性能を確認しています。また、(一財)ベターリビングから一般評定を取得しており、通常の確認申請でも対応可能な合理的な構法です。

2019年12月「JDC RC-S構法(柱RC梁S構法の柱梁接合部の設計)」[評定CBL RC001-19号]