既存建物の耐震改修

既存建物の耐震改修

既存の建物に補強などを施し、地震に強い建物へと変えます。

特徴

耐震改修で資産価値を向上させます

コンクリートの診断や建物の診断、既存の建物に施す耐震補強などにより建築物を再生させ、建物の資産価値を向上させます。

日本国土開発では、目視と検査機器による建物の診断を入念に行ったのち、建築に関する豊富なノウハウを活かした最適な耐震改修プランをご提案いたします。

耐震改修で資産価値を向上させます

建物調査技術

コンクリートは完成から年数を経るごとに、さまざまな環境条件の影響による劣化が避けられません。構造物の劣化状況や今後の耐久性を把握するため、コンクリートから試験体を採取して調査することで、補修や修繕など、適切な維持管理計画を立てることができます。

ソフトコアリングによる構造物調査

通常、コンクリート調査では躯体から直径100mm、高さ200mm程度の標準コア供試調査のため構造物から試験体(コア)を抜き取ります。しかし、柱や梁などの鉄筋が密になっている箇所から試験体となるコアを採取するのは難しく、躯体への損傷ダメージを避けるために、コア抜き箇所も限定されます。「ソフトコアリング(小径コア法)」は直径約20mmのコア供試体から、コンクリートの強度や中性化、塩化物量などを測定する技術で、直径100mmの標準コア法と同等の調査精度が得られます。

ソフトコアリングによる構造物調査
ソフトコアリングによる構造物調査
ソフトコアリングによる構造物調査

赤外線カメラによる外装タイル剥離診断

建物の外壁などに浮きや剥離などの不具合が発生した場合、浮き部分にある空気層の断熱作用により建物内部への熱の伝わり方に差が生じます。それを赤外線カメラで捉えて、可視化するしくみで簡易的な診断法です。

赤外線カメラによる外装タイル剥離診断

外装・躯体診断

コンクリートのひび割れや、空隙内視調査、防水調査などにより外装と躯体の健全性を調査します。

コンクリート調査(ひび割れ測定)

コンクリートのひび割れをクラックスケールで測定します。また、ひび割れの性状により、コンクリートの構造物の耐震性、耐久性、劣化の状況など把握することができます。

コンクリート調査(ひび割れ測定)

配筋調査(電磁波レコーダー法)

鉄筋探査機を使用し、鉄筋のピッチやかぶり厚さの調査を行います。非破壊検査なので、躯体を傷つけることがなく、調査できます。また、このほかにX線を使用した方法もあります。

配筋調査(電磁波レコーダー法)

設備診断

室内環境調査を行い、設備機器の更新や省エネ化の提案を行います。

設備診断

耐震補強技術

建物の耐震補強を行うにあたっては、図面照合・図面作成やコンクリート・鋼材の劣化調査、杭・基礎・地盤の調査といった現地調査と耐震診断を実施したのち、建物に応じて壁や柱の補強、免震・制振装置の設置などの対策を行います。

壁の耐震補強

RC造壁による補強

既存骨組の四周面に後施工アンカーを打設、割裂補強筋を配し、新旧のコンクリートを一体化させます。

主に耐震壁の増設、耐震壁の打ち増し、開口部の閉塞の3つのタイプがあります。

RC造壁による補強

鉄筋ブレースによる補強工事(内付けタイプ)

既存のRC造の柱、梁から構成されたフレームの内側において、鉄骨の枠組みをはめ込み、両者を一体化させる工法。枠組みの中の鉄骨ブレースの構造により、大きな水平耐力を発現させることができます。

鉄筋ブレースによる補強工事(内付けタイプ)

外付鉄骨架構による補強工法

建物の外壁に鉄骨ブレースあるいはフレームを設置して補強する工法です。室内のスペースを損なうことなく、工事期間中も、建物の使用を維持しながら施工できるメリットがあります。

ソフトコアリングによる構造物調査
外付け鉄骨ブレース補強
鉄骨フレーム直付け補強工法
鉄骨フレーム直付け補強工法
鉄骨ブレース補強工法
鉄骨ブレース補強工法

柱の耐震補強

耐震性の乏しい柱の補強方法として、鉄筋コンクリートの増設、鋼板巻き立て補強、炭素繊維巻き付け補強などあり、柱のせん断および軸抵抗力、靱性の向上を図り、耐震性能を改善することができます。

RC巻き立て補強

既存柱の外周部を鉄筋コンクリートまたは鉄筋補強モルタルで巻き立てて補強します。

RC巻き立て補強

鋼板巻き立て補強

4.5~9mmの薄鋼板を巻き、隙間に高流動モルタルやグラウトを充填して補強します。

鋼板巻き立て補強

炭素繊維巻き付け補強

幅300mm前後の炭素繊維を敷き並べたシートを、エポキシ樹脂を含浸させながら巻きつける補強方法です。

炭素繊維巻き付け補強

耐震スリット

腰壁や垂れ壁の力の拘束による影響で柱を破壊させないために、壁と柱の間のコンクリート構造体を切断し、相互に力が伝わらないようにします。これにより柱が短柱または極脆性柱から長柱に改善され、柱のせん断破壊防止に寄与。耐震性能向上が期待できます。

耐震スリット
耐震スリット

BCP対策

蓄電池や非常電源装置を設置。災害時に重要な機器や給水設備を停電時でも稼働可能とする対策を施します。

蓄電池
蓄電池
非常用発電機
非常用発電機