エアーキャスター工法

エアーキャスターと呼ばれる空気圧を利用した重量物搬送装置を使用し、プレキャスト製品等の移動、据付を行う画期的な工法です。市街地や高架下等、クレーン車が近寄れない場所も、荷卸し地点が確保できれば、敷設できます。

施工状況
施工状況
エアーキャスター
エアーキャスター

特徴

仮設備の必要がありません

システムが簡素で汎用性が高く、経済的です。
小さな力で移動可能。S字、屈折部、クランク施工も可能
空気で浮上させて移動するので、小さい力で長距離施工が可能です。また、S 字・屈折部・クランクといった平面線形、上下方向の縦断線形も苦にしません。

騒音・ほこりなどはほとんどありません

空気の噴出量は、ごく僅かですからほこりの心配もなく、トンネル内など密閉された条件下でも有効です。騒音もほとんどありません。

施工精度が高い

エアーキャスターを微動させることができるので、水平方向に非常に精度良く施工することができます。基礎の形状が良ければ、鉛直方向の精度も確保することができます。

安全性が高く、安全対策もしやすい

滑らかな移動が可能であり、より安全性が確保されます。また、クレーン車が定位置作業となりますので、安全や騒音対策もしやすくなります。

施工情報

作動原理

  • 空気注入前

空気注入前のエアーキャスターは支持パッドによって支えられており、トーラスバッグには直接荷重がかからないように保護されています。

  • 空気注入→充填時

空気の注入を開始すると、トーラスバッグが膨張し、基礎表面との間に形成された密閉空間に空気が充填されます。

  • 移動時

内圧が上昇し、上載荷重とバランスするようになると、トーラスバッグと基礎表面との間から空気が均一に漏れ出して荷重は空気膜の上に乗った状態となります。この際、摩擦は大幅に軽減され、重量物をわずかな力で移動することができます。