発泡ビーズ混合軽量土工法
発泡ビーズ混合軽量土は、土砂に発泡ビーズ粒を混合して軽量化した土です。通常の土砂に比べて地盤に与える荷重を軽減することができるので、軟弱地盤や地すべり地での盛土などに用いると効果的です。
また、通常の土に近い変形追従性があり、透水性も調整できるので、河川堤防などへの適用も可能です。
※本工法は建設省土木研究所(現;独立行政法人土木研究所)と財団法人土木研究センターおよび民間企業の共同研究の成果として開発されたものです。本工法は特許工法です。

特徴
- 軽量
発泡ビーズの配合比を変えることにより湿潤密度を0.8~1.5t/m3程度に設定できます。
- 強度
安定剤の添加量を変えることにより一軸圧縮強さを50~1000kN/m2程度に調整できます。
- 変形追従性
一軸圧縮強さの小さなレベルでは土に近い変形追従性が得られ、土本来の特徴を生かすことができます。
- 普通土と同様の取り扱い
設計においては、通常の土砂と同様の取り扱いが可能です。また、敷きならしや締固めの施工も通常の方法で行うことができ、特別な建設機械を必要としません。
- 多様な製造法
発泡ビーズ混合軽量土は、密閉型バッチ式のプラントによる製造のほか原位置に発泡ビーズを撒き出し原位置混合機で混合しても製造することができます。
適用例
- 軟弱地盤上の盛土
- 拡幅盛土
- 堤防の嵩上げ
- 橋台背面の埋め戻し
- 地下構造物の埋め戻し
施工状況



