覆土工法キャピラリーバリア

キャピラリーバリア®とは、毛管力の働きによって形成される遮水層のことで、廃棄物処分場(一般廃棄物、産業廃棄物、放射性廃棄物ほか)の最終覆土(キャッピング)などに利用することができます。
キャピラリーバリアは、環境負荷の可能性がある廃棄物などの埋立地の上部を覆うことで、雨水による汚染物質の拡散を抑制します。環境汚染リスクの低減、廃棄物処分場の水処理費用の削減を図ることによって、安全・安心な処分場システムを提供します。
廃棄物処理の分野では、「負の資産を孫子の代まで残さない」をキーワードに廃棄物の分解・安定化に必要な水分を供給することが求められつつあります。キャピラリーバリアは遮水のみならず浸透水を制御することで廃棄物の安定化促進を目指した処分場システムを形成します。

 

特徴

  •  有害物質等、環境への負荷を低減できます。
  •  浸透水を制御することで廃棄物の分解・安定化を促進します。
  •  通気性があるため廃棄物の分解・安定化を阻害しません。
  •  水処理量の減少によって、維持管理費の低減が図れます。
  •  毛管遮断効果によって、有害物質の地上への吸出しを防止します。
  •  自然材料で構築するため老朽化・腐食等の心配がなく耐久性に優れます。
  •  自然材料で構築するため経済性に優れます。
  •  各層がフレキシブルで不同沈下に追従できます。

施工状況

施工中
施工中
施工後
施工後

実績

新旭不燃性ごみ処分場再生整備工事

工期:平成20年11月~平成24年3月
キャピラリーバリア施工数量:5,110m2
その他の主要な工種:クローズドシステム処分場整備工事、鉛直遮水壁工