プレストレストコンクリート(PC)工法
「プレストレスコンクリート」は、鉄筋コンクリート造の柱や梁の内部にあらかじめ計画的に高強度のPC鋼線を緊張させて、コンクリートに引張力が生じないように制御する技術です。大スパン、高荷重が可能で、耐久性、耐震性にも優れ、プレストレスが導入された箇所はひび割れしにくい特徴があります。
![柱・梁接合部の詳細図](https://www.n-kokudo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/m033-4-2.png)
施工情報
プレストレストコンクリート(ポストテンション方式)
「ポストテンション方式」は、コンクリート部材が硬化した後に、シース内に配置されたPC鋼材を緊張する工法です。主に建築現場でプレストレスを導入する場合に採られる方式です。施工手順としては、現場にて鉄筋、PC鋼材、型枠の組み立てを行います。そして、コンクリートを打設し、コンクリート強度の発現を待ちます。コンクリート強度の発現後、PC定着具を使用して、油圧ジャッキにてPC鋼材の緊張作業を実施、所定強度の緊張を確認した後にPC鋼材が腐食しないよう、グラウトを注入します。
![梁PC固定端部(鉄筋組立後)](https://www.n-kokudo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/build_pre_stressed_concrete_01.jpg)
![梁部材 シース管設置状況](https://www.n-kokudo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/build_pre_stressed_concrete_02.jpg)
![固定端部(型枠内)](https://www.n-kokudo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/build_pre_stressed_concrete_03.jpg)
![固定端部(緊張後)](https://www.n-kokudo.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/07/build_pre_stressed_concrete_05.jpg)
適用例
- RC造で柱と柱が20mを超える大空間建物
- 物流倉庫などの重量物が積載される大規模な建物