Vol.02

いい街づくりは、いい家庭から!
パパ・ママ社員が見つけた自分らしい働き方

「建設業は休みが取れない」「現場勤務の男性社員が育児参加なんて、現実的じゃない」。かつて、そして今も一部で囁かれるそんな業界の常識は、もしかすると少しずつ、過去のものになりつつあるのかもしれません。
日本国土開発が今、本気で取り組んでいること。それは、制度を整えることはもちろん、誰もが後ろめたさを感じずに制度を使い、キャリアも家庭も諦めない文化をつくっていくこと。
いい街をつくる社員には、まずいい家庭を築いてほしい。
そんな会社の想いは、社員たちにどのように届いているのでしょうか?今回は、働く場所も立場も異なる3名のパパ・ママ社員に集まっていただき、コクドの育児支援の現在地について、建前なしの本音で語り合ってもらいました。

COLORFUL PEOPLE

安全衛生管理室

カナイさん(37歳)

家族: 夫、母、長男(5歳)
東京安全品質環境部の業務を経て、本社の安全衛生管理室へ。関東近郊の自宅から都内本社まで長距離通勤をしつつ、「時間単位年休」などの制度をフル活用して働く、フルタイム勤務ママ。

サステナビリティ経営本部 つくば未来センター 土質地盤グループ

スドウさん(30歳)

家族: 妻、長女(1歳7ヶ月)
元・土木の施工管理。技術者としてのキャリアアップのため、社内公募制度で現在の研究開発部門へ異動した行動派パパ。妻は保育士で育休中。

土木事業本部 土木統括部 東京土木部

エンドウさん(32歳)

家族: 妻、長女・次女(2歳半・双子)
入社以来、土木の現場一筋。現在は発電所関連の建設現場で施工管理を担当。双子育児の大変さを、持ち前のチームワークで乗り切る現場パパ。

01

うちの子、
こんな子どもです!

── まずは、お子さんの紹介をお願いします。最近、どんな感じですか?

カナイ: うちは5歳になる息子がいるのですが、一言で表現するなら「我が家の専属コメディアン」ですね。

カナイ家のお子さん(5歳・男の子)

スドウ:コメディアン(笑)。

カナイ: もう、朝起きてから寝るまでずっと喋っているか、歌っているか。最近はふざけて白目をむいて変顔をしたり、ダンスを踊ったり…。常に何かしらパフォーマンスをしていて、見ていて飽きないです。ただ、戦いごっこが始まると大変。「ママ、戦おう!」って剣を振り回すので、仕事終わりの親のHPは毎日ゼロになります(笑)。

エンドウ: 男の子のエネルギー、すごいですね…。うちは2歳半の双子の女の子ですが、カナイさんとはまた別の意味で体力が要ります。買い物に行くと、二人がそれぞれ別々の方向にダッシュするんです。

エンドウ家のお子さん(2歳半・双子の女の子)

スドウ: その時は手分けして?

エンドウ: はい。妻と二人で連携プレーで捕まえにいきます。カートに乗せても、二人とも「押すのやりたい!」となるので、もうてんやわんやですね。

スドウ: うちは1歳7ヶ月の女の子です。最近、自我が芽生えてきて、熱烈なアンパンマン信者になりました。

カナイ: どの子も通る道ですね!

スドウ: 朝、僕が「今日はこれ着てね」って可愛い服を選んであげるじゃないですか。そうすると、全力で首を振って、違う!って拒否されるんです。「アンパンマンの絵がついてないと着ない!」って。娘に「パパはセンスがない」って怒られているみたいで、地味にショックを受けています…。

スドウ家のお子さん(1歳7ヶ月・女の子)

エンドウ:パパの心、折れますねそれは。

スドウ: でも、仕事から帰って玄関を開けた瞬間に、トタトタって走ってきて「パパ~!」って抱きついてくれる。もうかわいくて仕方がないですね。

カナイ: わかります。どんなに家でカオスな状態でも、寝顔を見ると「まあいいか、明日も頑張ろう」ってリセットされちゃうんですよね。

02

冷や汗と涙。
あの時は大変だった!

── 今でこそ笑って話せると思いますが、出産や育児のスタート時期は大変だったのではないでしょうか。

スドウ: 実は私、子どもが生まれて新生児期が終わったくらいのタイミングで、コロナにかかってしまったんです。

エンドウ: うわあ、それはタイミングが…。

スドウ: はい。当時は今と違って、まだ未知のウイルスで、「もし子どもや妻に移してしまったらどうしよう」と気が気じゃなくて。僕だけ病院に行って診断を受け、そのまま自宅で隔離生活に入りました。
妻と子どもには、急遽妻の実家へ避難してもらうことになったのですが、生まれたばかりで一番大変な時期に、何も手伝えない自分が不甲斐なくて。あの時は本当にドキドキしましたし、今でも妻とお義母さんには頭が上がりません。

カナイ: 私は出産時が一番大変でした。難産で緊急帝王切開になり、蘇生を経てようやく産声を上げた子だったんです。そのまま転院先の病院で1ヶ月、NICUに入ることになりました。生まれたばかりの子の顔を見たのはわずか数十秒。すぐ救急車で別の病院へ運ばれて行き、私は産んだ病院にひとり残されました。
心配でいても立ってもいられないのに、コロナ禍で面会も制限されていて……。体も心もボロボロな中、「もう仕事どころじゃない、復帰なんて無理だ、辞めるしかない」と本気で思いました。

エンドウ: そんな状況だったんですね…。

カナイ: はい。改めて出産が命がけであることを実感しました。今、がむしゃらに働けているのは、辞めるかどうかの判断を迫られた経験があったからかもしれません。仕事ができるありがたみを感じた体験でもありました。

エンドウ: 私の時は、双子の出産予定日が近くなってきた頃に上司が配慮してくれて、1ヶ月前から仕事を調整して、妻のいる自宅から通える現場に応援という形で異動させてくれました。あれがなかったら、出産に立ち会うどころか、妻が倒れていたかもしれません。

制度NOTE 01

育休と出産時のサポート

ここで、日本国土開発の育児休業に関する考え方を解説します。

目指すは、男性の「育児休暇」取得率100%

日本国土開発では、法律で定められた育児休業の前段階として、会社独自の有給の「育児休暇」制度を設けています。現在、男性社員の育児休暇取得率100%(2025年5月期実績は91.7%)を全社目標として掲げており、上司も「必ず取らせよう」という強い意識で運用しています。まずは確実に休みを取れる環境づくりを進めています。

ライフイベントに合わせた配置の相談

エンドウさんの事例のように、妊娠・出産の申し出時や、子が3歳になる前の1年間(2歳前後のタイミング)で勤務地の相談をすることができます。また、毎年の評価時に希望を伝えることもできます。制度だけでなく、それを運用する「人」の想いが会社の強みです。

03

働きやすい!
神制度と仲間のサポート

──現在は、カナイさんは本社、エンドウさんは現場、そしてスドウさんはつくば未来センターと、働く場所がバラバラです。それぞれの働きやすさはいかがですか?

カナイ: 私は自宅が勤務地から少し離れた場所にあるので、出社の日は都内の本社まで長距離通勤をしています。なので、私の育児と仕事の両立は、時間単位年休なしには語れません。

スドウ: 1時間単位で休めるのは大きいですよね。

カナイ: 本当に神制度です!例えば「子どもの予防接種があるから、少し早めに退勤したい」とか、「急に子どもが熱を出した」とか。半日休むほどじゃないけど、定時だと間に合わない…という微妙なギャップを埋めてくれるのが時間休なんです。これとテレワークを組み合わせることで、結構重宝しています。

── やはり内勤だと制度が使いやすいですね。現場のエンドウさんはいかがですか?

エンドウ: 現場なので、職人さんとのやり取りや、天候、工程の兼ね合いを考えると、時間休のような制度を使うのはなかなか難しいかもしれません。
でも、だからといって休めないわけじゃないんです。制度でのカバーが難しい分、人のカバーがすごいんですよ。今の現場の所長がすごく理解のある方で、「エンドウくん、そろそろ休んだら?」と声を掛けてくれるんです。子育てに優しい雰囲気を作ってくれているので、かなりありがたいですね。

スドウ: それ、一番ありがたいやつですね。

エンドウ: そうなんです。自分からは言い出しにくい時に、上司から言ってもらえると、すごく気が楽になります。制度でしっかりサポートする本社と、チームワークという風土でカバーし合う現場。形は違いますが、根底にある「困ったときはお互い様だよね」という優しさは共通している気がします。

スドウ: もともと私も施工管理をやっていたので、すごくわかります。今はというと、社内公募制度に手を挙げて、現在の研究開発職へ異動しました。一番の理由は技術者としてのキャリアアップです。
ただ、結果としてこの異動が、家庭との両立という意味でもプラスに働きました。今の部署に来て初めて、在宅勤務やWEB会議が完全に浸透していることを知った時は、現場時代とのギャップに驚きましたが(笑)、今はこうした柔軟な働き方を活用して、子育てと両立しながら、新しいキャリアに挑戦できています。

制度NOTE 02

多様な働き方の選択肢

多様な働き方を支える制度を用意しています。

時間単位年次有給休暇(時間休)

1時間単位で有給休暇を取得できる制度です。通院や、保護者会などの学校行事といった短時間での用事に利用されています。

社内公募制度

スドウさんが活用したのがこの制度。社内の各部署が募集するポストに対し、社員が自ら手を挙げて応募できる仕組みです。「新しい分野に挑戦したい」というキャリア自律の意欲を支援する制度ですが、結果としてライフスタイルに合った働き方を見つけるきっかけにもなっています。

03

まだまだ尽きない、
リアルタイムの悩み

── 今はなんとか回っていても、子どもの成長と共に悩みも変わっていきますよね。今のリアルな悩みはありますか?

カナイ: 子どもって不思議な能力を持っていて、私が「明日は絶対に外せない重要な会議がある」とか「育休明け初の札幌出張だ!」って気合を入れた瞬間に、なぜかそれを察知して高熱を出すんです(苦笑)。
働きたい意欲はあるのに、自分でブレーキをかけなきゃいけない。「もっと出張も行きたいし、バリバリやりたいのに…」というもどかしさは、常に抱えています。

スドウ: そのもどかしさ、分かります。ちょうどもうすぐ、保育園の入園結果が発表される時期で…。「まず入れるのか?」という心配がありますし、妻が保育士なんですが、この春から復帰予定なんです。妻の仕事も忙しいですし、持ち帰り仕事も多い。そうなった時、家庭として状況の変化に適応しきれるか…。今からヒヤヒヤしています。

エンドウ: 保活の結果発表や復職のタイミングは、正念場ですよね。私の悩みは、建設業の宿命である転勤と持ち家問題ですね。

スドウ: あぁ~…(深く頷く)。

エンドウ: 今は現場の隣の市に住んでいますが、次の現場がどこになるかは予測ができません。単身赴任を選ぶのか、家族帯同でいくのか、どこに家を買うのか…。これは私だけでなく、全国転勤の可能性がある社員全員の永遠の課題かもしれません。

制度NOTE 3

両立支援とこれから

突発的な休みへの備え

カナイさんのような、子どもの急な体調不良には「看護等休暇」が役立ちます。以前は子どもの病気時のみ利用できる制度でしたが、現在は用途が拡大し、入学式などの行事や学級閉鎖の際にも利用できるようになりました。

転勤とライフプラン

エンドウさんが挙げた転勤問題は、会社としても重要な課題の一つです。2026年5月期からスタートした「中期経営計画2027」では、まさに転勤制度改革に取り組んでいます。転勤に伴う補助制度の拡充など、社員が働きやすい会社となるべく、制度のアップデートを図っていきます。

04

私たちが、
ここで働き続ける理由

── 悩みは尽きないようですが、それでも皆さんがこの会社で働き続けている理由、日本国土開発のよさとは何でしょうか?

スドウ: 私はやっぱり、選択肢があることだと思います。現場でモノづくりを極める道もあるし、キャリアアップのために、私のように社内公募を使って研究職へ行き、働き方をガラッと変えることもできる。キャリアを選べる選択肢が用意されているのは、この会社の懐の深さだと思います。

カナイ: 私は、毎日がパズルみたいで意外と楽しいんですよ。「明日はお迎えがあるから、この予定をこう動かして、ここで時間休を使って…」って、限られた時間の中で仕事と育児のピースをカチッとはめ込んでいく。それをクリアできた時は達成感があります。
そうやって前向きに面白がれるのも、結局は子どもへの「行ってらっしゃい・おかえり」の声がけ、「今日も頑張ろう」と思える家族の存在や、「業務どう?」「期間このくらいで設定するから」と配慮してくれる上司、仲間がいるからこそですね。

エンドウ: そうですね。現場も本社も、「子育て中の社員を応援しよう」という空気があるのがいいところですよね。双子育児は本当に大変ですが、会社のみんなに支えられている実感があるから、現場でも頑張れます。これからも、いい仕事をして、いい家庭を築いていきたいですね!

── 本日はありがとうございました!

制度NOTE 4

人事グループリーダー
市川さんからのメッセージ

今回の座談会で印象的だったのは、3人がそれぞれの場所で、悩みながらもたくましく、自分らしい働き方を模索している姿でした。

最後に、人事グループ 市川 奈央美グループリーダーからのメッセージを紹介します。

育児中は、どうしても仕事のアクセルを緩めなければならない時期があります。でも、それは決してキャリアの停滞ではありません。焦らなくていいんです。子育てという大仕事を経験した社員は、以前よりも強く、効率的に働けるようになります。フェーズが変われば、また全力でバリバリ働ける時は必ず来ます。会社はその時を待っていますし、そのための選択肢を用意し続けます。だから、声を上げてください。「こうしたい」「これが辛い」と伝えてください。時間はかかるかもしれませんが、皆さんの声が制度を変え、会社をより良くしていきます。

日本国土開発は、これからも社員一人ひとりの人生に寄り添い、変化し続ける企業でありたいと考えています。「いい街づくり」の主役である社員とその家族が、まずは笑顔でいられますように。

  • ※本記事に登場する社員の所属部署や年齢、家族構成、および当社の制度に関する情報は、すべて2026年2月時点のものです。

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