
対象は牡蠣殻から、巨大な建物へ
大学時代に取り組んでいたのは、地元で養殖している牡蠣の殻をコンクリートの材料として再利用する研究です。研究室では毎日、作業着に長靴姿で大量の牡蠣殻を洗い、機械で砕いていました。
就職活動は学部と修士で2回経験しました。本当にやりたいことが研究開発だと確信が持てるまで、迷うこともありましたが、やはり原点は「素材から考えるものづくり」。ただ、大学で作れるのはあくまで小さな試験体です。もっと大きな、自分が携わった素材で実際の建物を建ててみたい。実験室の中だけでは終われないという想いが、どんどん大きくなっていました。
いつか、自分の開発した材料でビルを建てたい
入社して驚いたのは、先輩たちの圧倒的な知識の深さと広さです。学生時代も建築を専攻していましたが、いざ実務に入ると、初めて見るもの、初めて聞くことだらけで…。大学で学んだ知識だけではまったく歯が立たないことを痛感しました。現在は脱炭素化に向けた木質素材の研究など、実際の建物に使われる技術と向き合っていますが、学生時代は接点のなかった分野なので、一から勉強している最中です。
私の目標は、いつか自分が開発に関わった素材で、ビルや物流倉庫を建てること。「この建物、私が関わったんだよ」と胸を張れる未来を目指して、今は先輩たちの背中を追いかけながら、現場で使える生きた知識を吸収していきたいです。