建設と「遠くの世界」をつなげるために

DX推進室
渡邊 尚樹

「一人でいじって一人で遊べる」おもしろさ

大学では画像処理や機械学習に関する研究をしていました。3年生になって研究室を決めるときに画像処理の道に進もうと考えたのですが、その理由は「一人でいじって一人で遊べる」ところがたまらなく魅力的だったからです。自分が興味を持ってやってみたいと思ったら、すぐにそのアイデアを試して、結果を確認できます。

画像処理や機械学習はさまざまな業種で求められていることもあり、就職活動ではいろいろな会社を見てみました。日本国土開発へ入社しようと思ったのは「直感」でしたが、働いている人がみんな楽しそうに自分たちの仕事や会社の話をしてくれたのが決め手だったと思います。

みんなの「使ってみたい、やってみたい」実現を目指して

入社してから取り組んだのは、スクレーパのオペレーションを効率化するための画像認識です。スクレーパは、本来別々の重機が担う役割を一台で完結できる高効率なマシンですが、オペレーターが運転から土砂の積み下ろしまでを一人で担うため、負担が大きいという課題もあります。積載状況の把握のために画像処理を使えば、操作などの一部を自動化できるかもしれませんし、ここから得たデータを施工や計画の効率化に役立てることもできます。

いまの技術でできること、将来的にはできるであろうこと。自分たちで持っている技術、誰かが持っている技術。さまざまな技術について俯瞰して考えていくことが、新しい価値を生み出すために必要だと思います。ふとした拍子に自分の近くにある技術と遠くにある技術がつながることがあり、これも画像処理や機械学習といった情報分野の技術のおもしろいところです。

そのためには、私自身が土木や建築のこと、その他あらゆることに興味を持ち、首を突っ込んでいくという姿勢が求められると考えています。自分の近くにある技術への理解や共感が進まない限り、遠くの技術との結びつき、そして新しい価値の創出は達成できないからです。
世の中のさまざまな事象に対してアンテナを張り、自分の中に取り込んでいきたいですし、そこから私だけでなくみんなが「使ってみたい、やってみたい」と思うような新しいシステムや仕組みを生み出していきたいです。

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