日本の建設の「現場力」をサステナブルに

ICTグループ
日髙 陸生

インフラは「現場力」に
支えられている

入社後、現場を2箇所ほど経験したのち、研究開発へと移ってきました。現場ではベテラン社員の方からさまざまなことを学びました。実感したのは、彼らの豊富な経験から生み出された技術が私たちの高品質なインフラをつくりだしてきたということ。一方で、自分たちに近い世代の少なさにはちょっと危機感も覚えました。

いまの土木・建築は、一人ひとりの中に蓄積されてきた経験がものをいう業界です。どうすれば安全に、効率よく、高品質なものづくりができるのか。ベテランたちが持つ、そうしたノウハウを継承した上で、少ない人数でも実現できる方法を考えていかなくては、社会のインフラを維持していくことは難しくなってしまいます。

新しい技術で、もっと高効率に、もっと安全に

日本国土開発は、以前からこれらの課題を認識した上で生産性の向上に取り組んできていました。私がいま研究開発に携わっているスクレーパもそのひとつ。
従来は複数の機械で行っていた掘削や運搬などを1台で完結することで、効率的な施工を可能にするものです。

ただ、状況判断から運転、掘削などの操作まで、すべて人間が行う現状は、改善の余地があるのではないかと思っています。周囲の障害物の検知、土砂の積載量の判断などを自動化することができれば、さらに効率を高められるはず。まずは検証からですが、一歩ずつ前進していきたいと考えています。

変化の早い世の中で、土木・建築にも変革が求められていきます。社会の変化の流れを見逃さないようにしながら、これからも技術開発に取り組んでいきます。

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