
入社年:2015年
建築事業本部
- 施工管理者
- 伊藤 洋平
2015年入社。外国語大学で英米文化を学び、海外で働いた後、30代で建設業界へ。学生の頃は、カナダはウィスラーのスノーボード施設に二週間山籠もりするほどスノーボードにハマっていた。
- 施工管理者
- ものづくりの最前線で、工事がスムーズに進むよう指示・調整を行う現場監督。
原価、品質、工程、安全などさまざまな要素を把握できる、高度な専門知識や経験が要求されます。
30歳、次は何をするか
オーストラリア、メルボルン。日本から遠く8,000kmを隔てたその街角で、伊藤は思った。次はものづくりをしてみたい──。

オーストラリアの旅行会社で働いているときのことでした。思えば30歳くらいまではフラフラしていたなあ、と思います。

大学で英語を学んだ伊藤は、在学中から様々な国に出かけ、いろいろなものを見て来た。楽しいことも、辛いことも経験したし、ときには危険な目に遭ったこともあった。
出会った人々は皆、言葉はもちろん、暮らし方も価値観も違っていたが、ひとつ共通するものがあった。それは、日本のものづくりへの信頼だ。

どこの国でも日本の家電や自動車は評判が良くて、みんなが嬉しそうに使っていました。当たり前のようにそれらに接してきた自分には不思議でもありましたし、同時に誇らしくもありました。次は何をしようか……そう考えていたら、自分でもやってみたくなって。

ものづくりは、経験も技術も必要な世界だ。文系の伊藤には、エンジニアリングに関する知識があるわけではない。それでも伊藤は「ものづくりをしたい」という気持ちを抑えられなくなった。日本へ帰国すると、建設業界の扉を叩いたのだ。

もともと、父が溶鉱炉の窯などをつくる耐火レンガの職人をしていて、学生時代にはその手伝いをしたこともありました。だから、分野は違えども同じものづくりだ、という気持ちもどこかにあったのかもしれません。
夢に見た、ものづくりの現場で
「ものづくりをしたい」という願いは、紆余曲折を経て現実のものになった。現場では、自分よりもずっと若い、建築学部出身の社員が活躍する一方で、伊藤は建築の図面を読んだことも書いたこともない。それでも、伊藤はそのチャレンジを楽しんでいた。


大変だった……のでしょうねえ。正直、あまり覚えていないんですよね。分からないことがあれば学べばいい、というのは海外での経験を通じても感じていたことでしたし、建設業界でもやりながら学べばいいと思っていました。まわりの社員も、職人さんも、聞けば何でも教えてくれました。
苦労よりも、ものづくりの楽しさを知ることができた喜びが勝っていた。技術、知識。それらを学べるのは机の上だけではない。伊藤は工法も、施工管理も、ものづくりの現場から学び、吸収し、成長していった。3年目には、所長から小規模な倉庫の施工を任される。

倉庫の基礎から屋根まで、すべて一人で担当してみろ、と。もちろんたくさん間違えたり、迷惑をかけたりもしてしまいましたが、「自分で一棟建てた」と言えるものが建ったことが、大きな自信になりました。

次はものづくりをしてみたい。そう考えた日から約10年が過ぎ、伊藤は主任として所長のサポートや後輩の指導を担いながら、施工管理のエンジニアとして現場を取り仕切っている。あらゆることを現場から学んできた伊藤を慕う社員は多く、職人さんや協力業者の方からの信頼も厚い。そんな伊藤には、挑戦してみたいことがある。

いつか海外で建築工事を手掛けてみたい。そう思っています。10年間、建築に携わってみて、日本のものづくりが高く評価される理由が少しずつわかってきた気がします。次は自分の手で海外の人に喜んでもらえるようなものをつくれたら、というのが今の私の夢ですね。
伊藤さんの「成長の軌跡」
1年目
最初の現場は、鉄骨造の卸売市場の増築工事を担当。その後も物流倉庫や郵便局の改修など、鉄骨造物件を多く担当。日本国土開発に入って感じたのは、「紳士的な人が多い」こと。
3年目
1人で倉庫建設の基礎からすべて担当。早めに一人で作り上げる経験をしたことが大きな自信に。
5年目
初めてマンション物件を担当。難しい物件だったが、やり遂げた経験がいまに繋がっている。