入社年:2020年
土木事業本部
- 施工管理者
- 鳥飼 勇介
2020年入社。大学では農学部でバイオシステム工学を学んだ後、日本国土開発に入社。
趣味はアメリカンフットボールで、社会人チームにも所属。
- ※ 所属等は2023年12月現在のものです
- 施工管理者
- ものづくりの最前線で、工事がスムーズに進むよう指示・調整を行う現場監督。
原価、品質、工程、安全などさまざまな要素を把握できる、高度な専門知識や経験が要求されます。
ICTを駆使した土への挑戦
業務の効率化だけでなく、コミュニケーションの円滑化や、品質向上など多くのメリットを生み出すICT(情報通信技術)。そんなICTによって今、さまざまな業界が進化している。鳥飼が大学で学んだ農業も、例外ではなかった。
農学部ではバイオシステム工学を学び、スマート農業と言われる食料生産などのシステム化について研究していました。ICTの進化が人の負担の軽減につながることを実感し、ICTやIoTが与える社会への影響に関心を持つようになりました。
そんな鳥飼が建設業界で働くことを決めた背景には、学校を訪れた日本国土開発の役員の言葉があった。
これからの時代は土木にもICT化が必要だ、と話しているのを耳にしました。正直、建設業界でスマート化が進んでいることは知らなかったので最初は驚きましたが、建築や土木の世界でもICTを使った挑戦ができるかもしれないと思うようになりました。
ICTによって進化する社会に、自分の力を活かしたい。そう考え、日本国土開発への入社を決めた鳥飼。最初の配属先は、太陽光発電所の造成工事を行う現場だった。太陽光発電所というと太陽光パネルが思い浮かぶが、実は土台となる「土工事」が大事だ。
土工事は土を扱う造成工事のこと。品質を担保した土工事が、発電効率を最大化できるか、豪雨などの自然災害に強い施設になるかに大きく関係する。そこにも最先端テクノロジーが導入されていた。
土工事の進捗状況を把握する時は、ドローンを飛ばして上空から写真測量を行い、そのデータを3D図面化します。それと設計図面を照らし合わせ、どこの土を『切土』してどこへ『盛土』するべきかの判断材料にします。この現場の広さだと、人力では測量に約一か月はかかりますが、ドローンならたった一日で完了する。その効率に感動しました。
生産性の向上や作業負担の軽減に、ICTは大きく役立つ。
とはいえ、ICTはあらゆる課題をたちどころに解決してくれる魔法ではない。
現場はチームワークだ
鳥飼が働く現場では、50人ほどが協力しながら掘削、運搬、排水、法面保護(植栽)などさまざまな分野の工事を行っている。こうした関係者と対話を重ね、それぞれが抱える課題を解決しながら現場を指揮するのは、鳥飼のような施工管理者の大切な仕事だ。しかし入社当初の鳥飼は、彼らを指揮することはおろか、会話すらできなかったという。
人見知りだったのもあって職長さんをはじめ作業員の方に話しかけることができなくて。問題が起きてもずっと一人で考え込んでいました。
そんな鳥飼の意識が変わったのは、排水工を担当したときだ。排水工は、土を掘って排水路を作り、降った雨を調整池へと流すことで土砂災害を予防する重要な工事だ。
重機やダンプカーのオペレーター、排水路の資材を納入する協力会社……20人ほどの関係者が協力し合いながら作業を行う中で鳥飼が改めて実感したのは、工事が一人では完遂できないこと、そしてチームワークの重要性だ。
現場で問題が生じたときも、業者さんたちは的確なアドバイスで解決へと導いてくれます。一人ではできないことも彼らとならできると気づいてからは、積極的に相談できるようになりました。対話をすると、自分の知識が増えますし、関係が深まることで不測の事態でも調整を円滑に進められるようになります。最初に所長から『業者さんと一緒に一人でやってみろ』と言われたときはどうしようかと思いましたが、いいチャンスをもらったと感じています
多くの人と協力し、共に土工事の完了に向けて協力しあうなかで、鳥飼には新しい目標ができた。
これまでは彼らに相談することしかできませんでしたが、これからは自分から最適な提案ができるようになりたいです。そのためにも、もっと土木、そしてICTの知識を磨いていきたいです。
現場の安全。工事の効率化。働き方の多様化。ICTはまだまだ現場、そして社会をよくできる。たくさんの可能性が眠るICTと人が掛け合わさることで、それは現実になっていくと、鳥飼は考えている。
鳥飼さんの「成長の軌跡」
1年目
最初の現場は、太陽光発電の造成工事。人見知りもあり、現場の人々とのコミュニケーションに苦戦することも多々あった。
3年目
倉庫の解体と土壌改善作業を担当。都市土木は初めてのため、毎日が勉強の日々。
4年目~現在
別の太陽光発電の造成工事へ。ドローンを使ったデジタルな測量や丁張といったアナログな測量など、多様な測量技術を駆使しながら現状把握を行い、現場の土工事の監督を行う。