昭和ワープトンネル

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マレーシアのポートクラン火力発電所第2期工事は、広大な軟弱地盤に巨大な構造物を建設するという、前例のない挑戦でした。175メートルの煙突や30万kWタービンをはじめとする主要設備を含むこのビッグプロジェクトの成功には、高度なエンジニアリング技術と多民族チームの結束が不可欠でした。

基礎工事と解析技術

この建設工事を行なうにあたり、マングローブが生い茂る軟弱地盤に海砂を5メートル浚渫して埋立地を形成しました。敷地は238ヘクタールに及び、東京ドーム10個分の広さに相当する50ヘクタールの区域を安全かつ効率的に施工。ジェットグラウトパイルや掘削シミュレーションなど、高度な技術を駆使して堅固な基礎を完成させました。

多民族チームの結束による巨大構造物の建設

巨大構造物の建設においては、スリップフォーム工法や綿密な施工計画のもと、高い精度で工事を進めました。多民族のスタッフと500名のワーカーが一丸となり、安全管理を徹底しながら工事を無事に完了。工事着工から2年6ヶ月、1988年10月に試運転を開始しました。

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