昭和ワープトンネル

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トンネルの掘削には地盤の状況、地表の建造物、環境などの諸条件によって、最も適応した工法と技術が要求されます。「PLS工法」は、掘削直後の地山の自立が難しい軟弱地盤に大断面のトンネルを掘削するために日本国土開発が開発した工法です。

厳しい条件下でも安全で確実な施工を実現

PLS工法は、ガントリーフレームに取り付けた大型カッターで地盤にスリットを切削し、その直後に超早強性コンクリートを吹き込むことで、地山を安定させながら掘削を進めます。この手法により、掘削直後の地山の変形を抑え、安全性と施工効率を両立しました。さらに、地表沈下を最小限に抑えることが可能であり、大断面トンネルの施工にも対応しました。 この工法は、茨城県江戸崎町での掘削実験を経て成田新線のトンネル工事で実用化され、軟弱地盤における施工技術としてその有効性が実証されました。

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