
入社年:2015年
土木事業本部
- 施工管理者
- 梅藤 靖信
2015年新卒入社。大学では土木工学科でコンクリートについて学ぶ。現在は熊本県の大雨による災害復旧工事で、初めて所長・監理技術者を務める。趣味はゴルフで、学生時代から車やバイクも好き。
- ※ 所属等は2026年10月現在のものです。
- 施工管理者
- ものづくりの最前線で、工事がスムーズに進むよう指示・調整を行う現場監督。
原価、品質、工程、安全などさまざまな要素を把握できる、高度な専門知識や経験が要求されます。
「やってみたい」をやり通す
梅藤の実家には、すり減った鉄の塊がいまも飾られている。
入社後、自ら希望して配属されたシールド工事で使われたマシンのカッタービットだ。長い時間をかけて地中を掘り進んだマシンが、最後に到達立坑の狙った位置へ姿を現した。その瞬間を、梅藤は今もよく覚えている。

終点側の立坑のど真ん中にマシンが出てきたときは、すごく達成感がありました。入社して初めて携わった工事だったので、今でも一番印象に残っています。
工事を終え、シールドマシンを解体するときに所長へ頼み、持ち帰ったカッタービット。実家でそれを見ると、「大変だったな」と当時のことを思い出すという。
シールドマシンは、地中にトンネルを掘るための巨大な機械で、都市部の下水道工事などにも使われる。進む方向を直接見ることはできないし、車のようなハンドルが付いているわけでもない。それでも方向を調整しながら地中を進み、予定した場所へ到達する。梅藤がシールド工事に惹かれたのは、まさにその不思議さだった。
もともと車やバイクが好きで、大学入学時には機械工学科を選んだ。しかし1年生のとき、友人の実家である建設会社を手伝ったことをきっかけに、「目立たないけど大事な仕事だ」と土木に興味を持ち、2年生から土木工学科へ転科。そこで大学の授業を通して、初めてシールド工事の存在を知った。

見えているところを重機で掘るなら、なんとなく分かるんです。でも、地下で何も見えないのに、どうしてカーブしながら狙った場所まで行けるのだろうって。「シールド」という機械で掘る工法だと知って、やってみたいと思いました。
「シールド工事をやってみたい」という思いから、シールド工事を行う日本国土開発へ入社を決めるた梅藤は、新入社員研修中に埼玉の大宮でちょうどシールド工事が施工中であることを知り、「ここに行きたい」と研修中から希望を出し続けた。その希望は叶い、1年目から念願のシールド工事へ。実家に残るカッタービットは、梅藤がそうして自ら選んだ仕事を、最後までやり通したことの証でもある。
見えない先へ、ハンドルを握る
大宮に続き、次に配属された東京・二子玉川の現場もシールド工事だった。
学生時代には「どうして見えないのに、狙った場所まで行けるのだろうか」と不思議に思っていた梅藤だが、施工管理者として経験を積むうちに分かってきたことがある。それは、見えない先へ仕事を進めるには、一つひとつの仕事を丁寧に積み重ねることこそが大切だということだ。
先を読んで段取りを組み、必要なことはその都度確認する。発注者や協力会社、現場のメンバーと話して認識を合わせ、ズレがあれば調整する。建設の仕事は多くの人々の共同作業だ。一人ひとりが役割を全うすることで工事は正しい方向へ進んでいくのだ。

次の国土交通省の工事で、初めて主任を務めました。その頃にはチーム全体がどうすればスムーズに動けるかまで考えられるようになっていましたね。過去の経験から、日々の小さな確認や準備を後回しにせず、着実に進めておくことの大切さを実感したので、発注者様とのやり取りも含めて進め方を工夫しました。当時は「残業が当たり前」という風潮がありましたが、工夫の結果、作業所員の大幅な残業時間削減を達成できました。大規模な工事を工程通りに完遂できた経験は、自信につながったと思います。
自然が相手である土木には不確実な要素も多い。それでも多くの人々の仕事を束ね、向かうべき方向に向かって軌道をコントロールし続ける。それこそが施工管理者に課せられた使命なのだ。
「自分でハンドルを握らなきゃ、道は覚えん」。
現在、初めて所長・監理技術者を務める梅藤の心に残っているのは、着任当初、定期的に様子を見に来ていた「大先輩」の言葉だ。

初めて所長になって、分からないことだらけだったので何でも聞いてしまっていたんです。そんなときにこの言葉をかけられました。今では、後輩たちにも同じように「ハンドルを握る」ことをやってもらっています。
誰かに言われるままにコントロールされるのではなく、自ら考え、試行錯誤して、状況を自らコントロールしていく。そんな経験こそが次の仕事へ進む力、成長の糧になると知っているからだ。
土木への興味から学科を変えたときも、自らシールド工事の現場に手を挙げたときも、主任として、そして所長として多くの人々を束ねるときも、梅藤は常にハンドルを握り続けてきた。
この先、どんな現場へ行き、何を任されるかは分からない。土木の世界には一つとして「同じ仕事」はないからだ。それでも梅藤は、常に自分で考え、自分の向かうべき場所へ進んでいこうと思っている。
梅藤さんの「成長の軌跡」
1〜6年目
大宮、二子玉川で2つのシールド工事を経験。希望していた仕事に携わりながら、施工管理者として経験を積む。
7年目~
国土交通省の堤防工事で主任を務め、チーム全体の仕事の進め方を考える立場に。その後、電力会社の推進工事も経験し、仕事の幅を広げる。
現在
所長・監理技術者として、熊本で国道の災害復旧工事に携わる。工事を無事完遂させる責任を背負うとともに、工事・部下を総括する立場として新たな経験を重ねている。