Vol.1

力をあわせて、
ピカピカ床をつくれ!

建設の現場ってどんなところ?
だれが、どんな仕事をしている?
日本国土開発の現場のことを
ありのまま、リアルにご紹介。
ちょっとかわいくデフォルメされた
登場人物の姿以外は。

今日はこのひとたちの日誌

ほぼヌマザワさん(若手)

2021年入社。エンジニアとして施工管理を行う。専門学校の建築学科で主にデザインのことなどを学んだのち、ものづくりの最前線へ。飲み会の翌日も、朝から元気に働ける。

ほぼナガオカさん(中堅)

2014年入社。エンジニアとして施工管理を行う。大学では建築を学び、特にまちづくりの分野の研究に取り組んできた。所長のシンガイさんとは一緒に山登りに出かける仲。

ほぼシンガイさん(所長)

2007年入社。この現場の所長を務める。工芸高校でデザインなどを学び、卒業後に建設の世界へ。畑違いかと思いきや「美術も建築も美しさが重要という点では同じ」。趣味は登山。

建設業界で働いてみて…?

──まずは、ヌマザワさん。入社してみて学生時代から変わったことってありますか?

ヌマザワ

体力はついたと思います。最初の現場は高層建築物だったのですが、工事用エレベーターを毎回使えるわけではなくて、場合によっては階段で上り下りをしなくてはならないので……。あとは、わからないことを職人さんから聞く中で、コミュニケーション能力も身についたかも。

──職人さんとのコミュニケーションは大切ですよね。

ナガオカ

最初は仕事のことは職人さんのほうがよく知っているから、とにかく素直に話を聞くのが一番だと思います。教科書で学べることと、実際のものづくりの「テクニック」って違いますね。気にかけてくれる人はかならずいて、休憩所でジュースを飲みながらいろいろと教えてもらいました。

心に残るアドバイス

──みなさんも、職人さんや先輩社員からいろいろなことを学んで成長してきたと思うのですが、特に心に残っている言葉はありますか?

ヌマザワ

「失敗三原則」というのがありまして。「慢心(奢り・侮り)」「怠り」「無知」。失敗はだいたいこの3つから起こるのだそうです。これがずっと頭に残っていて、気をつけていきたいと強く思っています。
たとえば、なにかを業者さんにお願いしたときも「きっと大丈夫だろう」ではなくて、「自分もちゃんと確認しておこう」と思うことができれば、失敗の可能性を減らせます。

シンガイ

私は、副所長をさせていただいていたときの所長が言っていた言葉が心に残ってますね。「自分のためにしていることは趣味、人のためにすることが仕事だ」っていう。お施主様や作業される方のために何ができるのか……。でも、お客様や仲間のことを考えて仕事をしていれば、うまくいくのかなと思います。
我々はお客様から技術の対価をいただいている。そんな当たり前のことを絶対に忘れないようにしたいですし、所員にも伝えています。

ナガオカ

僕は「段取りで仕事の8割が決まる」というものですかね。建設は一人では絶対にできない仕事なので、自分の担当工事のことだけではなくて、このあとの工程を考えて動けるかどうかが大切です。機材を搬入しやすくなったり、動線がスムーズになったりするのはもちろん、最終的な建物のクオリティにも大きく影響すると思っています。

この現場の、ここがこだわり!

──そんなみなさんがいま携わっている、現在のお仕事について教えてください!

シンガイ

いまつくっているのは、物流倉庫なんです。お客様は、倉庫業を営まれている企業さんですね。つまり、テナントさんが入ってくださらないとビジネスになりません。
そんなお客様のために、我々がどんなことにこだわらないといけないかわかりますか?

──荷物の積み下ろしがしやすいことですか?

シンガイ

それももちろん大切ですが、倉庫として当たり前のことなので。物流倉庫に求められる大事な価値は「床がキレイなこと」。これができないと、お客様に喜んでいただくことはできないんです。

ナガオカ

コンクリートは、油断するとすぐひび割れてしまいます。だから、これをいかに防いで、きれいなままお客様にお渡しできるかということに心血を注いでいます。

シンガイ

たとえば、いちばんの大敵はコンクリートに含まれる水分です。これが抜けて体積が減るとそこからひび割れが発生してしまうので、材料の管理をきちんとやる。
構造も大事ですよ。床にかかる力が均等じゃないと、これもひび割れにつながります。たとえば、コンクリートの床がコンニャクみたいなものだとしますよね。で、こっちの手だけで持ってしまうと……あっ、これは長くなるのでまた今度にしましょう(笑)。

──たしかに、床がピカピカですね!

ヌマザワ

はい!土足厳禁なので。土足が当たり前の建設現場では、うっかりすると忘れそうになってしまいますが、現場入口に「靴を脱ぎたくなるデザイン」を設けて土足厳禁を徹底しています!

所長のこと、ふたりのこと

──では最後に。ヌマザワさん、ナガオカさんから見て、シンガイさんはどんな所長ですか?

シンガイ

おっ、気になるな!

ヌマザワ

「歩く建築大辞典」だと思っているんですけど。なにかわからないことがあったときに質問すると、かならず答えが出てきます。いつかシンガイさんみたいに、現場のありとあらゆることを知っている人になりたいと思っています!

ナガオカ

圧倒的知識量があるのに、それでも貪欲に新しいことを知ろうとしているのがすごいです。それでいて、何でも自分でやってしまうのではなくて、社員をうまくマネジメントして仕事を進めていくんですよね。
僕も、以前にシンガイさんから「仕事の面白さ」を教えてもらった一人です。それまでは「失敗したくないな」という気持ちだけが最初に立ってしまっていましたが、いろいろなプロセスを体験させてもらう中で、自信を持って行動できるようになったと思います。

シンガイ

6年ほど前に初めて所長をさせていただいたのですが、そのときに「部下が主人公にならないと仕事が回らないな」って気づいたんです。そこからは、みんなの能力を引き出す側に立とうと決めました。
ナガオカは、この現場で人が足りなくて困っていたときにぱっと頭に浮かんで応援に来てもらった救世主だし、ヌマザワは協調性が高くて、まわりをどんどん巻き込んで仕事をしてくれる。他にも、いろいろな能力を持った社員がここで働いてくれています。
お客様にここをピカピカの状態で引き渡せるよう、みんなと力を合わせて頑張っていきたいと思います。

──ありがとうございました!

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