Story

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2023.07.01

トンガレコクド
先端の建設企業へ

Story

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時代の最先端。
建設には、なにができるか。

私たちはみな、変化し続ける時代の最先端を生きています。日本国土開発は、そこで求められる価値を自ら考え、自ら創り出す「先端の建設企業」として、人や社会に貢献する存在でありたいと強く願っています。

建物、トンネル、ダム、堤防。私たちの社会は自然の土を、人のための土に変えることで成り立っています。しかし、そんな土には未だ多くの謎が隠されたままになっています。
場所や工事の条件によって性質が大きく異なる土は、工業製品をつくるようには効率よく扱うことができないのです。でも、私たちはそれを変えていきます。

たとえば、私たちが長年培ってきた土工技術と、マシナリー。
AIやICTを活用することで、従来は多くの経験や知識が必要だった土工事の計画の効率化を進めています。
さらに、そのままでは使えない「不良土」と呼ばれる土の再利用を可能にする独自技術「回転式破砕混合工法®」と、現場で蓄積された多彩な土質の情報を組み合わせ、スピーディーで高品質なインフラ構築を行っていきます。

単純でいて複雑。ローカルだけれどグローバル。憎らしいのに愛おしい。そんな土のことをすべて知りたい。そして、人のために活かしていきたい。
創業以来ずっと「土」とともにあった私たちは、いま想いを新たにしています。

なにもない場所に、ふさわしいカタチを与える。すると人が行き来し、ものが集まる。価値が生まれ、そこを起点に社会が動いていく。ときには、人々の生き方や暮らし方、世の中の機運まで変わっていく。私たちが手掛ける「建設」の本質は、無から有を創造することにあると思っています。

このビジネスに情熱を注ぐうち、私たちはさまざまなものをつくれるようになりました。
街のランドマークになるような高層建築、便利な暮らしを支える物流倉庫、さまざまなプロダクトを生み出す工場、建物に新たないのちを与えるリニューアル・リノベーション……。
社会から求められる価値をいち早く、確実に生み出す技術力は、私たちのかけがえのない財産になっています。

いま、挑戦は次の段階へ。仙台市の泉ヶ岳にオープンさせたキャンプ&ワーケーション施設「IZUMI PEAK BASE」では、カタチのないものに価値を創出することに取り組みました。
2022年のオープン以来、すばらしい大自然を味わい、さまざまな体験を通じて豊かな時間を過ごせる空間として、多くの方が訪れています。

日本から約5,000km離れた南アジア・バングラデシュ。ここでは、ヒマラヤ山脈の岩盤に由来するといわれるヒ素が井戸水に溶け込み、人々の健康を脅かしています。人が幸せに暮らしていくための基本である安全な飲料水が手に入らない。私たちは、こんな状況を変えていきます。

そこで開発したのが、水中のヒ素などを吸着できる「機能性材料」。私たちはこれを用いた水処理用テストプラントをバングラデシュの首都ダッカ近郊に設置し、実用化に向けたデータ収集などを進めています。

この技術の完成は最終的なゴールに向けた第一歩にすぎません。目指すのは、バングラデシュの企業が機能性材料を用いて持続可能なビジネスを展開できるようにすること。そのための道筋を描いた先には、新たな産業や雇用の創出、人々のクオリティ・オブ・ライフ向上などが実現できるはずです。

建設には、豊かな世界を実現する力がある。そんな強い想いが、私たちを土木・建築にとどまらない新たな挑戦へと駆り立てます。

人工知能も、ロボットも、電気自動車も、電力を必要とします。社会が求める電力は今後も増えていくと見込まれている一方、気候変動の抑制のために脱炭素の実現が不可欠です。
そこへ至るための道はひとつではありませんが、太陽光発電は最も有効な方法のひとつであると考えられます。

しかし、単に電力を供給するだけでは十分ではありません。重要なのは、地域に溶け込み、安全と安心を提供すること。そして10年先、50年先の産業や暮らしのあり方までをも考えた、社会のグランドデザインを描いていくこと。私たちはそう信じています。

宮城県松島町で2025年から順次供用を開始する工業団地「松島イノベーションヒルズ」は、私たちの考え方を具現化した取り組みです。
太陽光発電所を併設することでエネルギーの地産地消を推進。地域の産業や経済を活性化させていきます。そして、マイクログリッドの構築によりコミュニティ内での電力供給を目指していきます。

日本各地のさまざまな場所に暮らす人々のパートナーとして、豊かな社会づくりの原動力となること。これこそが、私たちの再生エネルギー事業への取り組み方です。

すべてのものに等しく流れる「時間」。さまざまなものが猛烈な勢いで移り変わる現代で、その重要性は増すばかりです。自らの思考を、行動をどこまでスピードアップできるか。多くの時間を要するのが当然だった建設にも、大きな変革が求められています。

建設DXは、この課題を解決し、未来への扉を開くための重要なカギとなるものです。
長年にわたって社員に蓄積されてきたノウハウ、現場から日々集まるデータをはじめ、多種多様な情報をデジタル化。AIが活用できるようにして、複雑・煩雑な作業の効率化を図り、建設にまつわるありとあらゆるプロセスのスピードを上げていきます。

その先で私たちには求められるものがあります。人間にしかできない「創造」です。
社会に求められる価値について思索を深める。新たな技術の開発を進める。これまでにない事業を生み出す。次世代を担う人財の育成を行う。社会環境、自然環境の変化にすばやく対応することで、建設をサステナブルなものとしていくのです。

創造を続けることは、私たちの使命。強くそう信じています。一人ひとりに流れる時間は有限でも、世界はその姿を変えながら、ずっと続いていくのですから。

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