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言語化されていない
「経験」を
マシンに込める

機械グループ 永見 伶

現場で学んだ
「人と機械のつき合い方」

入社して3年目の頃、北海道で行われるシールド工事の現場にいました。シールドマシンは、特に過酷な環境下で使われる機械で、適切なタイミングで適切な点検や部品交換などを行わなくては故障してしまい、工事が止まることにもなりかねません。

だからこそメンテナンスが重要になるのですが、いつどのような作業を行うのかは、これまで現場のスタッフの経験やカンに委ねられている部分が多くありました。それが悪いわけではありません。これもまた、さまざまな場から得られるデータを人間というハードウェアが解析した結果によるものだからです。

しかし、建設業界全体で業務の効率化が求められる中、一人あたりに求められる仕事は増える一方。機械ができる業務の範囲を増やすことが欠かせません。データを活用して機械の運転状況を可視化し、オペレーションの最適化につなげられないかと考えるようになりました。

データで「土」を解明したい

研究開発の場に移ってきてから取り組んでいるのは回転式破砕混合機の運転データを収集し、活用するための仕組みです。
私たちが扱う「土」は言葉通り千差万別で、含水比や密度といった項目で見れば同じモノだったとしても、同じように処理できるとは限りません。これが、土砂改良などの自動化、省力化を難しくしています。

回転式破砕混合機の運転データには、これまで人が「手触り」「見た目」などで判断してきた、土の性状に関する多様な情報が含まれている可能性があります。これを集めて蓄積していくことができれば、まだ誰も持っていない「土のデータベース」となり、従来は難しかった全自動の土砂改良なども可能になるかもしれません。

まだまだ超えるべきハードルはたくさんありますが、幸いなことに私のまわりには機械設計や電気、制御などさまざまなフィールドで経験を積んできた先輩エンジニアたちがたくさんいます。彼らの頭の中につまったデータを開発に活かすとともに、自分自身の成長にもつなげていけたらと思っています。

回転式破砕混合工法の
開発ストーリー
機械化施工の推進に関する技術

新型・自走型回転式破砕混合機の開発
Vol.1治水工事の切り札 回転式破砕混合工法

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