「ふつうの建物」に
携わる誇り

デザインに関する仕事も、現場でものづくりをする仕事も、同じ「建設」。
学校と職場で、その両方を体験した社員の成長の軌跡をご紹介します。

新(あたらし) 風華

入社年:2019年

建築事業本部生産・物流事業部建築部

高等専門学校建築学科卒。学校では、建物のデザインである「意匠」について学んできた。休日はドラマなどを見て過ごすインドア派。

※ 所属等は2021年9月現在のものです

新さんの職種「施工管理者」とは

ものづくりの最前線で、工事がスムーズに進むよう指示・調整を行う現場監督。
原価、品質、工程、安全などさまざまな要素を把握できる、高度な専門知識や経験が要求されます。

「住」に魅せられて

人が生きていく上で欠かせない、衣・食・住。新(あたらし)は、幼い頃からその中の「住」に強い興味を抱いていた。いつか、人の住環境に関する仕事に携わりたい──。そう考えて進んだのは、高等専門学校の建築科だ。
進んだ学校が「意匠」に関する教育を得意とする学校だったこともあり、新しいデザインの建築を目指す仲間たちと机を並べ、多くの刺激を受けながら学んできた。あるとき、新はひとつのことに気づく。

私がつくりたかったのは「みんながふつうに使うような建物」だったんだ、と。もちろん、世界から注目されるようなデザイン、画期的なデザインは魅力的です。意匠について学ぶ中で、才能のある仲間たちに出会えたのも貴重な体験でした。でも、私は学んできた経験を活かしながらも、ものづくりの「現場」へ進みたいと考えたんです。

建設会社を中心に就職活動を行った新は、日本国土開発への入社を決める。

女性の施工管理者から話を聞く中で、女性に温かい社風、そして「現場」を重視し、若手をその中で育てていくという考え方に惹かれたことが大きかった。

意匠に関する勉強が主だったこともあって、現場に関する知識は十分ではなかったのは確かです。それでも、現場で若手に経験を積ませて成長させることを重視し、研修の体制が整っていました。ここなら自分の夢を叶えるために、大きく成長できそうだと思ったんです。

現場は成長の可能性に満ちている

入社直後に配属になったのは、マンションの建設現場だ。先輩社員の後ろをぴったり付いて歩き、あらゆるものを貪欲に吸収した。いきなり任された外構工事では、苦労しながらも多くの人の手を借りて完成させ、成長を実感できた。
2年目に携わることになったのは、都内のオフィスビル。ここで痛感したのは「建物によって工事の進め方がまったく違う」ということだ。

最初のマンションは「鉄筋コンクリート造」。いまのオフィスビルは「鉄骨造」。もともとの骨組みが違うので、工事の進め方がまったく異なるんです。3年目ではありますが、正直なところ、ここではまた1年生に逆戻りという気分です。

……とはいえ、そう言ってもいられない。現場をゆく新の後ろには、入社から間もない後輩たちが2人いるのだ。

自分がわからないことを教えるのは、いい勉強にもなります。だから、知らないことを恥ずかしいことと思わずに、先輩や職人さん、業者さんの知識や経験から学び、噛み砕いて伝えるということを大切にしています。そして、私が先輩たちからそうしてもらったように、きちんと見守りながら難しい仕事にも積極的にトライさせて、一緒に成長していきたいと思っています。

わからないことも、戸惑うことも多い。それでも、新にとってここは無限の可能性を秘めた、成長の舞台だ。
「ふつうの建物」に携わる誇りを胸に、今日も現場に立っている。

新さんの成長の軌跡

1年目

マンションの建築現場に配属。マンションの「顔」とも言える外構工事を任され、キャパオーバーになりつつも助けを借りながら完遂。成長を実感する。

2年目〜現在

オフィスビルの建築現場へ。1年目のマンションとはまったく異なる工法に戸惑いつつも、職人さんや業者さんから知識を吸収し、施工管理者としてさらに成長。後輩の教育も担当中。