すべてを手掛ける
自分になりたい

日本国土開発自らが事業主体となって取り組む「再生可能エネルギービジネス」。
その現場で活躍する社員は何を想い、どう成長してきたのか。その軌跡をご紹介します。

須々田(すすた) 匠

入社年:2018年

関連事業本部 エネルギー事業部

大学卒業後、8ヶ月勤めた会社から転職して日本国土開発へ。趣味は学生時代から続ける自転車競技。テレワークやフレックスタイム制度を活用した、早朝のトレーニングが日課になっている。

須々田さんの職種「エネルギー事業職」とは

日本国土開発が自社事業として手掛ける、再生可能エネルギー事業に関するさまざまな業務を行います。
太陽光発電に適した用地の探索から事業計画策定・資金調達・管理、完成後の運営にいたるまで、
その業務は多岐にわたります。

思い描いた自分に追いつけるか

社会人としての第一歩を踏み出したばかりの須々田(すすた)は、焦っていた。
まだ入社から数ヶ月。判断を下すのは早すぎるかもしれない。それでも──。

最初に入社した会社は、いい会社だったと思います。ただ「事業を0から100まで手がける」という私の夢からは、かなり距離がありました。このままでは、どれだけ経っても目指す自分に追いつけないんじゃないか。そう考えると、いてもたってもいられなかったというのが、当時の心境だったと思います。

ずっと自転車競技に打ち込んできた須々田は、自らの望んだ社会人の第一歩を筋トレにたとえた。自分に負荷をかける。失敗から学ぶ過程を経て、より強靭な自分へと成長する。トレーニングで傷ついた筋肉が再生するとき、より強くなるように……。そんな、「挑戦できる、成長できる環境」を渇望していたのだ。

翌年。須々田は、日本国土開発の関連事業本部・エネルギー事業部に新天地を求めた。再生可能エネルギー事業を展開するべく、意欲ある若い力を求めていた日本国土開発と、0から100までを手掛けたいという須々田の想いが一致したのである。

0から100、その先へ

太陽光発電に適した土地を探す。発電量と収益の見込みを立てる。工事にかかる金額を計算する。収支をもとに事業計画を策定する。その土地を購入する。書類を作成して省庁に提出し許認可を取得する。近隣住民の方へ工事について説明する。電機仕様を決定する。予算に目標に交渉を重ね、工事を発注する。金融機関と折衝し資金を調達する。かかった金額を管理する。望み通り0から100まで、ありとあらゆるものが須々田の仕事になった。

そして、いちばん大切なのが「管理・運営すること」です。日本国土開発にとって「発電所の完成」はゴールではありません。日本国土開発の優れた造成技術をもってすれば、長期安定稼働が実現できる土地になります。「上モノ」を交換さえすれば、FIT期間の20年を超えて、50年、あるいは100年でもそこでエネルギーを生み続けられる可能性があります。それこそが持続可能性だと思いますし、再生可能エネルギーの仕事に携わる喜びだと言えます。

0から100までを手掛ければ、たしかに自らに負荷をかけ、鍛えることができる。だが、仕事を筋トレにたとえるとするならば筋肉と同様、「栄養」と「休息」がなくては強くはなれない。

関連事業本部には経験豊富な先輩方がたくさんいますし、土木事業本部、建築事業本部に蓄積された施工のノウハウによる支援も得られます。望みさえすれば、いくらでも知識や経験を自分の仕事に活かしてける環境です。また、テレワークやフレックスタイムなど、働きやすさという面でも業界トップクラスを走っていると言っていいと思います。

「働きやすさ」にまつわる制度を利用し、須々田は今も自転車競技に取り組んでおり、今でも週5日のトレーニングを継続的に行っている。仕事と趣味を高次元でバランスできるのは、入社してよかったと思える、最も大きな理由のひとつだという。挑戦する環境も、バックアップする体制も万全に整っている。そんな環境の中でビジネスパーソンとしての強さとしなやかさを培った先に、次なる目標も見えてきた。

再生可能エネルギーはまだ活用が始まったばかりで、課題も多くあります。「つくる」にとどまらず、「送る」「自治体への再エネ導入支援」といった場面にまで広げていけば、さまざまな社会課題の解決に貢献していくことができるはず。ここまで鍛えてきた能力を使って新しいビジネスを生むことにも挑んでいきたいと思っています。

ビジネスの0から100までを手掛ける。鍛え上げられた須々田にとって、その「100」はかつてのそれと同じではない。キャパシティとともに可能性は広がり続け、気づけばその先に社会課題の解決までを描けるようになっていたのだ。

須々田さんの成長の軌跡

1年目

すでに稼働している太陽光発電所の運転管理、収支の管理をしながら、太陽光発電事業の基礎や、会計の基礎について学ぶ。「ビジネスのすべてを手掛ける」ことの大変さと面白さを実感。

2年目

岩手県の宮古市長らと再生可能エネルギーの先進国であるドイツに渡り、シュタットヴェルケなどの先進的な取り組みについて学ぶ。帰国後、「延岡くじら池太陽光発電所」の立ち上げに関わる。わからないことばかりで苦労しつつも、キャリアの早い段階でさまざまな業務を経験したことが、いまにつながっている。

3年目

宮古市に対する匿名出資持分の譲渡を実行。延岡くじら池太陽光発電所では予算確定のための価格交渉、許認可取得や用地買い増しのために奔走。また事業実行のため特別目的会社(SPC)設立。

4年目

延岡くじら池太陽光発電所案件で資金調達のためSPCへの匿名組合出資や金融機関との折衝を行う。並行して新規事業立ち上げのプロジェクトに参加。